公開:2017-9-30 > 更新:2017-10-7 海外FX業者
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先日から、新レバレッジ規制計画 (10倍化) の報道が話題になっていますが、あらためてレバレッジ規制がFX業者とトレーダーに及ぼす影響や、必要になる証拠金の変化などについてまとめてみました。

 

leverage-image

 

ここ数日、話題沸騰中の新レバレッジ規制計画 (25倍 → 10倍) ですが、

 

金融庁は外国為替証拠金取引 (FX) の証拠金倍率 (レバレッジ) を引き下げる検討に入った。

 

現行の最大25倍から10倍程度に下げる案が有力。

 

外国為替相場が急変動した際、個人投資家や金融機関が想定を超える損失を抱えるリスクが高まっていると判断した。

 

国内取引高は約5千兆円に上る。 規制見直しで日本発の市場混乱を防ぐ。

 

金融庁はFXの業界団体、金融先物取引業協会と規制見直しに向け協議を開始。 早ければ来年にも内…※続く

     ※日本経済新聞電子版 (2017年9月27日)

 

この新聞記事がソースになっているようです。

 

「続く」以降が読めないので10倍の根拠などはさっぱり分かりませんが、思い起こせば、自分が国内業者から海外業者へ乗りかえるきっかけになったのも、2010年~2011年にかけて執行されたレバレッジ規制 (100倍 → 25倍) でした。

 

関連記事 海外・国内FX業者比較&使用感まとめ

 

たしか、当時も、規制の目的が、

 

投資家保護

 

だったように記憶していますが、今回も、

 

外国為替相場が急変動した際、個人投資家や金融機関が想定を超える損失を抱えるリスクが高まっていると判断した。

 

ということなので、同じような主旨だと思われます。

 

さらに、

 

規制見直しで日本発の市場混乱を防ぐ。

 

という興味深い一文も記載されています。

 

もしかして、近い将来、世界金融市場を揺るがすようなビッグイベントを企画中なのでしょうか? あるいは、日銀のETF買い入れ続行が苦しくなってきたので、個人投資家をFXから日経先物 (レバレッジ33倍) へ転向させようということでしょうか?

 

いろいろと妄想が膨らみます。

 

ハイ・レバレッジだからキケンなのか?

 

FXのレバレッジ倍率に関しては、そもそも、株価や商品先物と比べ、通貨の値動きが極小マイクロだからレバレッジを高くせざるを得ない (取引に必要な資金を少なくせざるを得ない) のであって、たとえば、ビットコインのように、わずか2週間で、

 

約5,000ドル → 約3,000ドル (40%減)

 

という、

 

現物 (レバレッジ1倍) でも1瞬で死ねるほど値動きが激しい

 

のであれば証拠金取引などしなくても現物取引だけで十分トレードが成立します。

 

しかし、間違っても米ドルが、2週間で、

 

110円 → 66円 (40%減)

 

になることはあり得ません。 基軸法定通貨がそのようなハイパー・ボラティリティでは実態経済が成り立ちません。

 

つまり、

 

レバレッジが高いからリスクも高くてキケン

 

なのではなく、

 

資金に対してどれだけのポジション数で取引するか

 

でリスク (リターン) が決まるということです。

 

たとえば、1ロットで取引するのと、100ロットで取引するのでは、損切り (利食い) になった時の損失額 (利益額) が100倍くらい違ってくるというだけのことで、損失額や利益額の大きさとレバレッジの倍率は関係ありません。

 

関連記事  海外FXはハイレバなのでキケン?

 

レバレッジ規制による影響

 

そんなこんなで、自分的にも前回のレバレッジ規制のおかげで国内業者でのトレードが続行不能になり、まったく未知だった海外FX業者の世界へ飛び込んだのですが、その理由は規制以前と同じロットで同じポジション数が保てなくなったからです。

 

具体的に書くと、たとえば、

 

  ロット: 10万通貨 (1ドル110円で1100万円)

 

の取引をする場合、ポジションを維持するのに必要な証拠金は、

 

  レバレッジ 100倍: 11万円

  レバレッジ 25倍: 44万円

 

です。

 

規制前とまったく同じスタイルでエントリーしてポジションを建てようとすると、4倍の口座入金が必要になります。 逆にいうと、それまでの口座資金では同時に建てられるポジションの数が4分の1になったということです。

 

もし、今回のレバレッジ規制計画が執行されれば (ほぼ間違いなく実現すると思いますが)、必要な証拠金の金額が、

 

  レバレッジ 10倍: 110万円

 

となります。 2010年以前と比べると10倍にブーストします。

 

ということは、トレード資金が1000万円だった場合に同時に建てることができるポジション数が、

 

  レバレッジ 100倍: 1000万円 ÷ 11万円 = 90

  レバレッジ 10倍: 1000万円 ÷ 110万円 = 9

 

となります。

 

つまり、1000万円ものトレード資金があったとしても、最大レバレッジが10倍なら、10万通貨ロット (約1100万円分の通貨) で同時にエントリーできるポジション数は、

 

9玉

 

です。

 

言い替えると、1億円分 (約90万通貨) のロットでエントリーできるのは、

 

1回

 

だけです。

 

それ以外は、かりに500年に1回の超絶チャンスがめぐってきても証拠金が足りず、エントリーができません。

 

1億円分のFXをトレードするリスクとは?

 

それでは、1000万円の資金で1億円分のFXをトレードした場合のリスクについて考えてみます。

 

1億円といえば、「億ション」などという呼び名があるとおり、現金で余剰資金を持っている一般人はあまりいないと思われますが、1000万円の証拠金を使ってレバレッジ取引をする場合は、かりに「万一のストップロス」にヒットして50pipsの損切りに見舞われたとしても、

 

損失額 = 50万円

 

です。 

 

そして、その場合の資金に対する損失率は、

 

50万円 ÷ 1000万円 = 5%

 

です。

 

もし、5ポジションを保有中に「なんたらショック」が起き、次々と「万一のストップロス」に突き刺さったとしても、

 

5% × 5ポジション = 25%

 

の損失です。

 

つまり、

 

1000万円 → 750万円 (250万円)

 

の資金減です。

 

この程度であれば、(マインド的にはかなり厳しいですが) マーケットから退場することなくトレードを継続できます。

 

必要証拠金の計算方法

 

ちなみに、レバレッジ倍率ごとの必要証拠金の計算ですが、必要なのは、

 

  レバレッジ倍率

  為替レート

  売買ロット

  ロット数

 

の4つで、計算式は、

 

(売買ロット × ロット数 × 為替レート) × (1 ÷ レバレッジ倍率)

 

です。

 

レバレッジ10倍~400倍までの必要証拠金を一覧表にすると、

 

必要証拠金計算表

 

このようになります。

 

投資家保護のために必要な規制とは?

 

レバレッジ倍率についての個人的な意見を書くと、自分自身でしっかりとリスク (損失) のコントロールができているかぎり、上でも書いたように、

 

  ハイレバレッジ: FX業者に預ける証拠金が少なくて済む

  ローレバレッジ: FX業者に大金を預けないといけない

 

ということになるので、投資家保護という観点から考えると、必要なのは、

 

レバレッジ規制

 

ではなく、海外業者のような、

 

追い証規制 (ゼロカット・システム)

 

であり、万一、1000年に1度の金融危機が勃発した場合でも、

 

口座入金額以上の損失は発生しない

 

という仕組みではないかと思います。

 

最後に海外FXについての関連情報など

 

ということで、これから、ますます自分のような、

 

レバレッジ規制の影響で国内業者から海外FX業者への乗りかえる

 

トレーダーが多くなるような気がするので、参考になればと思い、各種の海外FX業者についての関連記事をリンクしておきます。

 

icon-circle 海外業者へ乗りかえた経緯や、国内・海外業者の比較、海外業者の使用感など

 

  海外・国内FX業者比較&使用感まとめ

 

icon-circle 現在利用中の海外業者に関するリサーチ結果や使用感などの詳細

 

  Tradeview (トレードビュー) について

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