公開:2015-11-14 > 更新:2017-5-17 トレード・スキル・アップ
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本来の「追い証」の仕組みでは口座残高がマイナスになるハズがないんですが、「なんたらショック」が起こる度に「追い証で#%!万円の借金を背負った」みたいな話題が沸騰します。

 

そのへんの事情について、日本の慣習も含めて考えてみました。

 

magin-call

 

あらためて書くまでもないかもしれませんが、「追い証」とは、

 

一般的には略して「追証」(おいしょう, 英語: Margin Call)と呼ばれる。

 

追証とは、「委託保証金率」が「最低保証金維持率」を下回ったときに、追加保証金を差し入れることを言う。

    (引用元: Wikipedia)

 

で、ようするに、

 

「証拠金取引やってる時に、含み損がふくらんできてポジションを維持するための証拠金の金額が足りなくなった時に追加で差し入れるカネ」

 

ということになります。

 

この仕組み自体は何の問題もありません。

 

もともと、

 

「このサイズのポジションを取引するのに、いくらいくらの証拠金が必要です」

 

と決められてるワケなんで、その証拠金が足りなくなったら差し入れる必要があります。

 

ただ、この追い証とは別に、

 

「ロスカット (強制損切り決済) 」

 

というルールがあって、あらかじめ決められた水準まで含み損がふくらんだら、業者によって強制的に決済されることになってます。

 

とうことは、口座残高がマイナスになるっつー事態は起こらないハズです。

 

それでも、

 

「なんたらショック」

 

とかの後、ネットなどで

 

「追い証で#%!万円の借金を背負った」

 

という話題が沸騰してんのを目にします。

 

本来、マイナスになるハズのない仕組みで、ナゼに口座がふっ飛び、その上、借金まで発生するのかというと、

 

業者サイドが、

 

「急激にレートが変動して、強制ロスカット決済の注文が約定されず、最終的に決済されたレートで精算しようとすると口座に入ってたカネでは足りない」

 

よって、

 

「お前 (客) が全額払え」

 

と言ってるからです。

 

こんなもん、払う必要があるんでしょうか?

 

おそらく、約款かナニかに虫眼鏡で見ないとわからないような超極小フォントで一文書いてあるんでしょうけど、これだと、ロスカットの注文を約定できなかった自分の責任はタナに上げ、イザっつー時のリスクを全部に客に押し付けてることになります。

 

なので、

 

「口座残高以上のカネを請求するような業者は使うべきではない」

 

というのが自分の考えです。

 

残念ながら、日本ではマンションの部屋を借りるにしても、銀行でカネを借りるにしても、

 

「連帯保証人」

 

という、世界に類を見ない、江戸時代からミャクミャクと続く連帯責任の掟があって、借り手が一方的に不利な条件が常識とされてますが、こんなもんは日本のローカル・ルールです。

 

たとえば、ローンで家を買う場合、日本だとその家の値段が暴落して10分の1になっても、買った値段 (プラス5割増しの利息) の全額を還し切れずにバックレると「連帯保証人」が全額肩代わりさせられることになりますが、アメリカだとローンが払えなくなって家が差し押さえられたら借金も消滅して終わりです。

 

売り手や貸し手もそれなりのリスクを背負ってます。

 

このへんの常識感の違いで、

 

「100万円を入金してFX取引したら2000万円の借金を背負った」

 

という冗談みたいな話になるんだと思います。

 

この海外のリスク分担の意識は、FX業界も例外じゃなく、海外の業者の場合、「ゼロカット制度 (口座残高以上の請求なし) 」という仕組みでリスクを背負ってます。 というか、客にリスクを丸投げするような業者は選ばれないと思います。

 

などとエラそうに書いてる自分も、海外の業者を使い出した頃は、

 

チャットで、

 

「追い証 (マージンコール) はあるか?」

 

と質問し、

 

「ん?意味が分からないのでパードン?」

 

と聞き返されてました。

 

よく考えてみると、レバレッジの決まった証拠金取引で、

 

「証拠金の維持率はあるか?」

 

と聞いてるのと同じことなんで、質問が理解されるハズもありませんでした。

 

海外の業者に聞く場合、正しくは、

 

「マイナス口座保証 (Negative Balance Protection) があるか?」

 

でした。

 

ということで、どこの国にも当然イイところとワルイところがありますが、自分などは、この例を含め、特に慣習の部分で「おかしくね?」と思うことが日本には多いと感じます。



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